
ビットコイン急騰で「ベア派呆然」――1日で10億ドル超のショート清算
概要
- 2025年7月中旬、仮想通貨市場が急騰し、ビットコイン(BTC)は2日連続で史上最高値を更新。
- これにより24時間で約10億ドル(約1,600億円)以上のショートポジションが強制清算され、23万人超のトレーダーが影響を受けました。
清算の詳細
項目 | 金額(24時間) | 主な内容 |
---|---|---|
総ショート清算額 | 約10.1億ドル | 232,149人のトレーダーが対象 |
ビットコイン(BTC) | 約5.7億ドル | 価格:$112,000→$116,500 |
イーサリアム(ETH) | 約2.1億ドル | 価格:$2,990 |
BTC全体清算額 | 約5.9億ドル | ロング清算はわずか$2,021万 |
- 市場全体の時価総額は24時間で4.4%増加し、3.63兆ドルに到達。
市場の反応と業界コメント
- アナリストMiles Deutscher氏:「Bears in disbelief(ベア派呆然)」
- トレーダーDaan Crypto Trades氏:「BTC & ETHで大規模なショートスクイーズ」
- Velo氏:「大量のメールが送信されている」と清算規模の大きさを強調。
投資家心理
- **Crypto Fear & Greed Index(恐怖・強欲指数)**は「Greed(強欲)」の71(100点満点中)を維持。
- 先週のスコア73からやや低下したものの、市場の楽観ムードは継続。
過去の大規模清算と比較
- 2025年2月3日には、米国の貿易戦争懸念を背景に22.4億ドル超の清算が発生した事例も。
市場見通しとリスク
- 一部アナリストは「BTCは新高値到達に懐疑的」とし、強い上昇には新たな材料やマクロ要因が必要と指摘。
- 一方、MN Trading CapitalのMichaël van de Poppe氏は「今週中にも史上最高値更新の可能性」と強気予想。
- 現在、ビットコインが$112,000まで下落した場合、21億ドル相当のロングポジションが清算リスクに晒されている。
まとめ
ビットコインの急騰により、ショート勢が大規模な損失を被る「ショートスクイーズ」が発生。市場は強気ムードが続く一方、今後の値動き次第でロング勢にも大きなリスクが残っています。投資判断には引き続き慎重さが求められます。
参考:コインテレグラフ