暗号資産・仮想通貨の基本再確認
仮想通貨の世界は、専門用語が多く、初心者には理解しづらい点もあります。ここでは、ビットコイン(Bitcoin)からXRPまで、BBCが再度確認しているので、それに沿って代表的な用語の意味をわかりやすく解説します。
よく使われる主要用語
Bitcoin(ビットコイン)
- 最も有名な暗号資産。中央銀行や政府などの中央機関に管理されない分散型のデジタル通貨。
- 価格変動が非常に大きい。
- トランプ大統領の政策的後押しや規制審議などで2024年12月に10万ドル、2025年7月には12万ドルまで高騰。
Blockchain(ブロックチェーン)
- すべての仮想通貨取引を記録する基盤技術で、全取引履歴が「ブロック」として時系列につながる「鎖」になっている。
- 世界中のボランティア(マイナー)が取引の正当性を検証し、承認する仕組み。
Mining(マイニング)&Bitcoin ‘Halving’(半減期)
- マイニング:取引の検証・承認を行う事でビットコインをもらう作業。
- 半減期:4年ごと等、一定条件でマイナーへの報酬が半分になる仕組み。2024年4月には6.25→3.125BTCへ。
Crypto Exchange(仮想通貨取引所)
- ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を売買できるオンラインプラットフォーム。取引所ごとに手数料が発生する。
Crypto Wallet(ウォレット)
- 仮想通貨を保管・管理するための「財布」。
- ホットウォレット:インターネット接続。利便性高いがセキュリティはやや弱い。
- コールドウォレット:USB等の物理デバイスでオフライン保存。セキュリティ重視・長期保管用。
Ethereum(イーサリアム)
- ビットコインに次ぐ規模の暗号資産「イーサ(ETH)」や、多彩なアプリケーション・NFT基盤となるブロックチェーンの総称。
- 2022年以降、環境負荷が低い仕組みに移行。
Exchange-traded funds(ETF、上場投資信託)
- 株式など複数の資産を組み合わせて投資できる金融商品。
- スポットビットコインETF:ビットコイン自体を直接保有し、株式市場で取引される。2024年に米国で承認され投資家層が拡大。
Meme Coins(ミームコイン)
- 社会的流行やネットミームに便乗して作られた暗号資産。投機色が強く、価値暴落や詐欺リスクも高い。
- プロモーターによる「ラグプル(突然の持ち逃げ)」も多発。
Stablecoins(ステーブルコイン)
- 米ドルや英ポンド等の法定通貨に価値を連動させ、価格安定性を目指した仮想通貨。
- 理論上は安定的だが、一部コイン(例:TerraUSD等)が急落・破綻したことから規制強化の動きも。
XRP(リップル)
- Ripple Labsが2012年に立ち上げた高速・低コスト送金用暗号資産・プラットフォーム。発行枚数は1000億枚で固定されている。
- 「合意形成」と呼ばれる方式で高速・同時多発的な取引が可能で、国際送金などで注目。一方で規制当局の監視対象にも。
用語まとめ表
用語 | 概要・特徴 |
---|---|
Bitcoin | 世界初・最大の仮想通貨。中央管理者なし。超ボラティリティ。 |
Blockchain | 全ての仮想通貨の取引履歴・記録の分散型台帳技術。 |
Mining/半減期 | 新規発行・承認で報酬(半減期で報酬減)。 |
Crypto Exchange | 仮想通貨売買のマーケットプレイス。 |
Crypto Wallet | 保管用デジタルまたは物理“財布”。ホット/コールド両タイプあり。 |
Ethereum | 多機能型ブロックチェーン&第二位暗号資産ETH。NFT等にも基盤技術。 |
ETF | 株や仮想通貨等を組み合わせた上場投信。スポットETFはビットコイン直買。 |
Meme Coin | ネタ・投機目的の暗号資産。詐欺被害例も。 |
Stablecoin | 法定通貨連動で価格安定目指す。破綻事例有。 |
XRP | 迅速な国際送金向けコイン。供給上限あり。規制注視。 |
ポイント
- 仮想通貨市場は、伝統的な金融商品と異なる独自の専門用語や仕組みが多い。
- ビットコインの歴史的高騰、ETFの解禁、ステーブルコイン規制強化、ミームコインの台頭など、市場進化に伴い新用語も増える傾向。
- 投資判断やリスク管理のためにも、主要用語を正しく理解することが重要です。