仮想通貨市場が過熱する中、ARK Investのキャシー・ウッド氏が注目すべき投資戦略の転換を行いました。
CoinbaseやRobinhoodなどの仮想通貨株を高値圏で売却し、代わりに大胆な一手として選んだのは、イーサリアム特化の新興企業「Bitmine Immersion Technologies」。
しかもその投資額は1億1,600万ドル超にのぼります。
「ビットコイン中心」から「イーサリアム中心」へ──。
この戦略変更が意味するものとは?そして私たち個人投資家が得るべきヒントとは?
この記事では、ウッド氏の最新ポートフォリオの内訳から、その投資哲学までを徹底解説します。
以下は、記事「Cathie Wood sells crypto stocks at the top to load up on unusual bet(TheStreet, 2025年7月25日)」のまとめ記事です。

【まとめ】キャシー・ウッドが仮想通貨株を売却し、意外な資産に大胆投資。その狙いとは?
ARK Investを率いるキャシー・ウッド氏が、仮想通貨関連株の一部を利確したうえで、イーサリアム関連の新興企業Bitmine Immersion Technologiesへの大型投資を行い、注目を集めています。
■ 売却のハイライト:主要銘柄で利益確定
2025年7月24日、ARKは以下の仮想通貨関連株を売却しました:
- Coinbase(COIN):30,501株(約1,200万ドル相当)
- Robinhood(HOOD):11,262株(約110万ドル相当)
- Block Inc.(旧Square / XYZ):123,169株(約1,000万ドル相当)
- ARK自身のビットコインETF(ARKB):28,906株(約110万ドル相当)
いずれも今年に入ってから大幅に株価を上げており、COINは419.78ドル、HOODは113.44ドルと過去最高値を記録。Robinhoodは2025年初頭から約7倍に急騰しています。
■ 意外な“買い”先:Bitmine Immersion Technologies(BMNR)
ウッド氏が売却資金を投じたのは、イーサリアムに特化したトレジャリーファーム「Bitmine Immersion Technologies」。この企業は以下の特徴を持ちます:
- イーサリアムに注力
- Peter Thiel(ピーター・ティール)支援企業
- イマージョン冷却技術やオンチェーン資本戦略に強み
- ARKはこの企業に1億1,600万ドルを新規投資
この動きは、ビットコイン中心の戦略から、イーサリアムエコシステムへのシフトを意味する可能性があります。
■ 背景:市場は好調もボラティリティ高
仮想通貨市場は引き続き活況ながら、ボラティリティも高く:
- ビットコイン(BTC)は2.5%下落し、115,536ドル
- イーサリアム(ETH)は1.59%上昇し、3,692ドル
- XRPはわずかに下落(–0.11%)
✅ まとめ:仮想通貨株の「利確」+ 次の成長分野への大胆な賭け
キャシー・ウッド氏の今回の動きは、単なる利確ではなく、従来の大型仮想通貨株から、より成長余地のある新分野への再配分とも言える戦略的判断です。
仮想通貨業界の次のトレンドが“ビットコインからイーサリアムへ”と移行する中、Bitmineへの投資がARKの新たなブレイクスルーとなるのか、今後の動向に注目です。