Web3リアリティチェック:本当に成果を出しているアルトコイン分野はどこか?
全体の動向
- Q2 2025のWeb3日次アクティビティは 約2,400万ウォレット で安定。
- ただし構成は変化しており、ゲームとDeFiのシェアは縮小、一方で Social系・AI系DAppsが台頭。
分野別の動き
DeFi
- 週あたり 2.4億件の取引 で圧倒的トップ。
- TVLは1,370億ドル(2024年初から+150%)だが、ユーザー数は減少。
- 機関投資家が大型資金を動かす一方、リテールは後退。
- LidoやEigenLayerのような プロトコル自動化 によりウォレットアクティビティは減少。
ゲーム
- 依然として最大カテゴリだが、市場シェアは低下。
- 取引件数は週1億件に留まり、成長鈍化。
Social & AI
- Farcaster(約4万日次UAW)がSocialを牽引。
- AI分野では Virtuals Protocol が台頭、週1,900 UAW。
- まだ規模は小さいが成長余地あり。
RWA・DePIN
- Ethereumガス使用量の58%が「RWA・DePIN・AI」など新分野 に。
- 特にRWA(実世界資産トークン化)は2024年初の158億ドルから254億ドルへ急増。
- DePINは市場期待ほど成果が出ておらず、価格パフォーマンスは弱い。
価格パフォーマンス
- スマートコントラクト系コイン:+142%平均(HBAR +360%、XLM +334%)。
- DeFiトークン:+77%平均(CRV +308%、Pendle +110%)。
- RWAトークン:+65%平均(XDC +237%、OUSG +137%)。
- DePINトークン:平均+10%程度(Jasmy +72%、Aethir +39%)。
- AIトークン:平均 -25%(TAOのみ +34%)。
- ゲームトークン:総じて低迷、例外的にSuperVerseが +750%。
- Socialトークン:依然として存在感が薄い。
投資家への示唆
- 成熟した分野(スマートコントラクト基盤、DeFi、RWA)が 実需を伴いリターンも優秀。
- 逆に、AI・DePIN・Socialなど 話題先行型セクターは価格面で未成熟。
- 現在の投資家の信頼は「分散型経済の基盤」に集中している。
- 今後、採用が進めば ナラティブとパフォーマンスの乖離は縮小する可能性あり。
参考記事