
まとめ記事:ジャスティン・サン、トランプ家の暗号資産「World Liberty」トークン凍結に抗議
投資家ジャスティン・サンの主張
米大統領ドナルド・トランプの暗号資産事業「World Liberty Financial(WLFI)」を支援する主要投資家のひとりである中国系起業家ジャスティン・サン氏は、自身が保有するトークンが「不当に凍結された」と主張しました。サン氏はこれまでに少なくとも 7,500万ドル(約110億円) を投じており、最大級の出資者の一人です。
事業側の対応と説明不足
World Liberty側は「コミュニティ保護のため、高リスク行為に関与したウォレットをブラックリスト化する」と発表。ただしサン氏の名や具体的な凍結理由には言及しませんでした。ブロックチェーン分析企業Nansenによると、サン氏のウォレット約5億4,500万トークンが凍結されたことが確認されています。
サン氏とトランプ家の密接な関係
サン氏は同社の顧問でもあり、自身の暗号資産プラットフォームを通じてWLFIの宣伝を行ってきました。また、エリック・トランプ氏らと共にドバイや香港の暗号資産イベントに登壇するなど、トランプ家との関係も深いとされます。こうした状況は「大統領家族が公職と私的利益を混同している」との批判を呼んでいます。
規制リスクと矛盾
トランプ政権下の米証券取引委員会(SEC)は、サン氏に対する民事詐欺訴訟の解決を模索中と報じられており、規制面での緊張も続いています。にもかかわらず、トランプ大統領本人は暗号資産を公然と支持し、自身の家族が関与するプロジェクトから巨額の利益を得ている点に矛盾が指摘されています。
市場動向
WLFIトークンは公開直後の30セント超から18セントまで値下がりしました。凍結直前にサン氏は5,000万トークンを別アドレスへ移したものの、大部分はロックされた状態とみられます。サン氏はさらに 1,000万ドル分の追加購入 を表明しており、市場への関与を続ける構えです。
🔑 要点
- ジャスティン・サンのWLFIトークン約5.45億枚が凍結
- トランプ家とサン氏の密接な関係が「利益相反」批判を強める
- トークン価格は初値から40%近く下落
- サン氏は追加投資を表明し、対立を深めつつも関与継続