以下は「It’s not just bitcoin. Companies are now adding ethereum to their balance sheets.」(2025年7月22日公開)の日本語まとめ記事です:
🧾 企業が次に注目するのはイーサリアム(ETH)?バランスシートに加える動きが拡大中
これまで企業が保有する仮想通貨といえばビットコインが主流でしたが、最近ではイーサリアム(ETH)をバランスシートに加える企業が増加しています。これは、イーサリアムの持つブロックチェーン技術のインフラとしての価値に着目しての動きです。
■ 主なポイント
🏢 ETHを保有する企業たち
- Coinbase(COIN): 約4.4億ドル相当のETHを保有
- BitMine Immersion Technologies(BMNR): 30万ETH以上(約10億ドル相当)を保有
- イーサリアムを「金融×暗号資産の融合の土台」として戦略的に保有
- 投資家ピーター・ティール氏が9.1%株式を取得し、株価が急騰
- Bit Digital(BTBT): 保有資産を全てビットコインからイーサリアムへ移行
- SharpLink Gaming、BTCS など: 資産としてETHを保有
■ なぜイーサリアムなのか?
- ユーティリティ(実用性)の高さ:
- 自社トークンの発行、DeFi決済、NFT、コミュニティ運営など幅広い用途
- トークン化の波に乗る: 実世界資産(RWA)のデジタル化が進む中、イーサリアムのブロックチェーンが主要インフラに
- 市場シェア: ブロックチェーン基盤市場の51%以上をETHが占有
■ 背景にある法整備と投資家心理
- GENIUS法の成立(2025年7月):
- ステーブルコインに関する米国初の包括的規制法
- ステーブルコインがETHネットワーク上で流通していることも、ETH需要の後押しに
- Circle(USDC発行元)株価:
- IPOから600%上昇(ステーブルコイン普及の期待感)
⚠️ リスクと注意点
- ETH価格はビットコインよりも変動性が高い
- 政治・規制の影響を受けやすい(例:トランプ大統領の関税発表時にETH下落)
- 戦略はビットコインと**「併用」**であり、「代替」ではない
マイクロストラテジー会長 マイケル・セイラー氏:
「当社は150%ビットコイン。他に手を出す気はない。」
🧠 結論:ETHは“次なるインフラ資産”として広がる可能性
ビットコインは「価値の保存手段」として支持されている一方で、イーサリアムは“使える資産”として現実世界での応用が期待されている。今後も両者は異なる用途で共存しつつ、企業のバランスシートに加えられていくと見られます。