
JPモルガンがビットコイン・イーサリアム担保ローン事業を検討中
概要
- 米大手銀行JPモルガン・チェースは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など暗号資産を担保としたローン(クリプト担保ローン)の提供を本格的に検討しています1。
- この動きは、従来の大手銀行が暗号資産領域の実需サービスに参入しはじめている象徴とされています。
主なポイント
1. サービス内容と開始時期
- JPモルガンは顧客が保有するビットコインやイーサリアムを担保に法定通貨を貸し付けるローン商品を2026年にも展開する可能性があります1。
- 現在は検討段階ですが、暗号資産の大手保有者や取引ユーザー向けの新たな金融サービスとして注目されています。
2. 背景と銀行業界の動き
- ライバル銀行のシティグループ(Citigroup)もステーブルコイン発行計画への意欲を示すなど、米銀行界でデジタル資産を巡る動きが活発化しています1。
- 過去、JPモルガンCEOのジェイミー・ダイモン氏はビットコインに批判的な発言を繰り返してきたものの、近年は「顧客の権利は守る」「ビットコイン購入を認める」など柔軟な姿勢に転換しました1。
3. サービス運営上のポイント
- 顧客はJPモルガンを通じてビットコインなどを担保にローンを組める見通しですが、同行が暗号資産そのもののカストディ(保管管理)は現時点で行わない方針です1。
- 顧客の資産保全、規制順守、市場の信頼性維持が今後の課題となります。
今後の展望
- JPモルガンの参入は、伝統的金融と新しい分散型金融(DeFi)の垣根が急速に縮まっていることを象徴しています1。
- サービス実現には米国の金融規制強化やAML(マネロン対策)などの課題もあり、動向が注目されます。
- 今後、グローバルの銀行や金融機関による暗号資産担保型商品がさらに普及していく可能性があります。
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リソース: JPMorgan exploring crypto-backed loans amid stablecoin push: FT