以下は、記事「Tesla dumped 75% of its bitcoin at one of the worst times, losing out on billions」の日本語まとめ記事です。

テスラ、ビットコインを“最悪のタイミング”で売却していた?──数十億ドル規模の利益を逃す
2021年に15億ドル相当のビットコインを購入したテスラが、翌年にその75%を売却──結果として、現在の価格で換算すれば数十億ドルの機会損失となった。
テスラのビットコイン保有履歴と失われた利益
- 2021年初:テスラが15億ドル分のBTCを購入
- 2022年第2四半期:市場が急落する中、保有分の75%を売却
- 売却時の市場価格:現在の約6分の1程度
- 現在の評価額:
- 保有残高:12.4億ドル(2025年時点)
- 売却分を保持していれば:総額で約50億ドル以上に相当
なぜこのタイミングで売却したのか?
テスラは、インフレと金利上昇に直面した2022年の混乱期に、現金確保のためビットコインを売却。当時、株式・仮想通貨市場は同時に急落し、テスラの株価も約2/3を失った。
現在のビットコイン市場の回復
- 2022年以降の回復率:ビットコインは約6倍の価値に上昇
- 2025年時点価格:11万9,000ドル超
- 政策要因:トランプ政権の仮想通貨支援政策や、ビットコイン戦略備蓄構想も追い風に
決算への影響と収益への貢献
- 2025年第2四半期のBTCによる利益:2.84億ドル
- 総純利益:11.7億ドル
- ただし、保有を続けていればさらに莫大な利益が得られた可能性あり
テスラの現在のビジネスと展望
- EV事業の収益は2四半期連続で減少
- 株価は年初から約25%下落
- イーロン・マスク氏はロボタクシーや人型ロボット「Optimus」に将来性を見出しているが、それらは多額の投資を要し、収益化までに時間がかかる
マスク氏と仮想通貨の関係
- 2021年には「#Bitcoin」をX(旧Twitter)のプロフィールに追加し、BTC価格を瞬時に20%上昇させたことも
- しかし近年は発言を控えており、**2022年3月の投稿「私はBTC、ETH、DOGEを売らない」**以降、関連コメントはほとんど見られない
結論:テスラの“仮想通貨戦略”は吉と出るか凶と出るか?
テスラはかつて「ビットコインの長期的可能性」に賭けていたが、タイミングの悪い売却により、数十億ドルの利益を逃す結果に。
一方で、2025年現在のBTC高騰は、テスラの収益の一部を支えているのも事実。
今後、テスラが再び仮想通貨を財務戦略に組み込むのか注目が集まる。