今週、仮想通貨業界では前例のない資金流入が発生。Cointelegraphの分析によると、わずか1週間で16社が合計78億ドル以上の仮想通貨購入または調達計画を発表。特にEthereum(ETH)を中心とした大手企業の参入が目立ち、”仮想通貨トレジャリー企業”という新たな潮流が加速しています。
以下は記事「Monster week for crypto treasury firms with $8B buying blitz」のまとめ記事です:

仮想通貨企業が大規模購入ラッシュ:1週間で78億ドルの爆買いが進行中
✅ まとめ:企業の仮想通貨大量購入ウィークの全貌
🔥 ETHに熱視線:45倍の需要爆発
- ETHが最も人気:発行量の45倍に相当する30億ドル以上を5社が購入または購入予定。
- 代表例:
- BTCS Inc.:株式売却で最大20億ドルをETH購入資金に。
- Sharplink Gaming:今週2回の買い付けで計3.38億ドルのETHを取得。
- Ether Machine:1.5万ETH(約5,700万ドル)を購入。
- 180 Life Sciences → ETHZilla Corp へと改名し、4.25億ドル規模の計画を発表。
- Fundamental Global → FG Nexus:2億ドル規模。
🚀 アルトコインも続々購入対象に
- TRON(TRX):Justin Sun主導のTron Inc.が10億ドル調達を計画。
- BNB(バイナンスコイン):CEA Industriesが5億~12.5億ドルの購入を検討。
- Solana(SOL):Cemtrex Inc.が100万ドル分を購入、最大1,000万ドル規模へ。
- SUI:Mill City Ventures IIIが4.5億ドルのSui購入へと事業転換。
🏦 新たな「仮想通貨トレジャリー企業」ブーム
- 従来のETFや暗号資産直接購入に制限のある企業が、新形態の投資会社を通じて仮想通貨へとシフト。
- 現在、仮想通貨トレジャリー企業が保有する総資産は1,000億ドル超。
- そのうち930億ドルがビットコイン。
⚠️ 成功の裏に潜むリスク
- Galaxy Researchのウィル・オーウェンズ氏によると、事業モデルは**「株式プレミアムと時価総額の維持」に依存**。
- プレミアムが崩れるとモデルは破綻。
- 例:Strategy(旧MicroStrategy)は58%のプレミアムだが、Metaplanetは179%と過熱気味。
- 多くの企業が同じ「株発行→仮想通貨購入」のモデルに集中しており、構造的な脆弱性も指摘。
🟡 ビットコインも根強い人気
- 7社が合計27億ドル分のBTC購入を発表または実行。
- 代表例:
- Strategy(MicroStrategy):21,021 BTCを購入(25億ドル調達)。
- Metaplanet(日本):780 BTC(約9,200万ドル)。
- The Smarter Web Company(UK):225 BTC(約2,650万ドル)。
- ZOOZ Power Ltd.:1.8億ドルのビットコイン購入計画。
💬 総括:
仮想通貨の法人買いが新たなフェーズへ突入。これまでの個人主導型から、企業による大規模購入・資産組み入れへのシフトが鮮明になりつつあります。ETHを筆頭に、ALTコインやBTCにも大規模な資金が流入。投資家にとっては好機であると同時に、過熱によるリスクの管理も重要です。
