
まとめ記事「SEC、Bitwise・Grayscaleの暗号資産ETF審査を11月まで延期 ― アルトコインETFの行方に不透明感」
「SEC、Bitwise・Grayscaleの暗号資産ETF審査を11月まで延期 ― アルトコインETFの行方に不透明感」
■ Bitwise・GrayscaleのETF審査延期
米国証券取引委員会(SEC)は、Bitwise Dogecoin ETFとGrayscale Hedera ETFの審査期限を11月12日まで延長した。
- Bitwiseの申請は3月にNYSE Arca経由で提出され、法定審査プロセスが進行中。
- Grayscaleも同日にHedera ETFの審査延長が決定。
Grayscaleはさらに、Litecoin(LTC)およびBitcoin Cash(BCH)の既存トラストをETFへ転換する申請を更新。2024年にビットコイン現物ETF(GBTC)への転換を成功させた前例を再現する狙いだ。
■ アルトコインETF申請の急増
2025年上半期だけで少なくとも31件のアルトコイン現物ETF申請が提出されており、XRP・Dogecoin・Solana・Litecoin・Avalanche・BNBなど幅広い銘柄が対象。
8月末時点では92件の暗号資産関連ETFがSECの判断待ちとなっている。
- Solana(SOL):8件の申請
- XRP:7件の申請
とくに機関投資家からの関心が高まっている。
■ SECの慎重姿勢
SECはここ数カ月、審査期限を最大限引き延ばす対応を繰り返しており、早期承認・却下の判断は避けている。
- 8月8日:Truth Social BTC・ETH ETFを10月8日まで延期
- 8月16日:Bitwise・21SharesのSolana ETFを10月16日まで延期
- 8月19日:21Shares Core XRP Trustを10月19日まで延期
- 8月25日:WisdomTree XRP Fundを10月24日に延期、Canary PENGU ETFを10月12日に延期
こうした延長措置により、秋以降の「ETF決戦ラッシュ」が確実視されている。
■ 展望
- 短期的には不透明感:SECがどのタイミングで承認判断を下すか依然不明。
- 市場への影響:ETF承認は流動性向上と価格形成の透明性につながるが、遅延は投資家心理の重しとなる可能性。
- 注目のポイント
- 11月12日:Bitwise Dogecoin・Grayscale Hedera ETFの期限
- 10月前半〜後半:XRP・Solana関連ETFの判断ラッシュ
👉 2025年後半は、ビットコイン現物ETFに続く「アルトコインETF元年」となるか、それとも規制の壁に阻まれるかが焦点となる。