まとめ記事:「ウォール街からWeb3へ ─ カーボン市場がオンチェーンに移行」

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まとめ記事:「ウォール街からWeb3へ ─ カーボン市場がオンチェーンに移行」

1. JPモルガン、トークン化カーボンクレジットを導入

JPモルガン・チェースが自社のカーボンクレジット取引を ブロックチェーン上でトークン化 する新プラットフォームを発表。
ボランタリー市場(自主参加型市場)の 不透明さや信頼性の低さを改善 する狙いがある。

  • クレジットは発行からリタイアまで追跡可能
  • 透明性・信頼性・効率が向上
  • S&Pグローバルなど大手企業と実証試験を進行中

2. RWA(実世界資産)トークン化の新領域

今回の取り組みは、株式・国債など金融資産のトークン化に続く RWAトークン化トレンドの一環
ブラックロックやドイツ銀行なども参入しており、環境資産への応用は新しいフェーズを示している。

JPMorgan PaymentsのAlastair Northway氏は、トークン化が「価格透明性・流動性・国際的な共通基盤」を提供するWeb3のディスラプターになると強調した。


3. カーボンクレジット市場の課題とブロックチェーンの役割

カーボンクレジットは 1トンのCO₂削減や除去 を証明する取引可能な証書。
しかし市場は以下の問題を抱えていた:

  • 約束した削減量を達成できないプロジェクト
  • 不十分な検証制度
  • 二重計上の横行
  • 「グリーンウォッシング」批判

ブロックチェーンによるトークン化は、

  • プロジェクト詳細や検証結果をメタデータとして記録
  • 不変の台帳により二重計上や改ざんを防止
  • ライフサイクル全体を透明に管理

これらによって監査性を高め、市場の信頼回復を狙う。


4. トークン化プロセス(4段階)

  1. 発行:認定機関がCO₂削減量に基づきカーボンクレジットを発行
  2. トークン化:証書をデジタル化、メタデータをブロックチェーン上に記録
  3. 取引:取引所や専用プラットフォームで売買、所有権履歴を完全可視化
  4. ライフサイクル管理:使用後は「リタイア」として記録、監査可能な履歴を保持

JPモルガンはEcoRegistryやInternational Carbon Registryとテストを実施済み。さらに、CoinbaseのL2「Base」で 預金トークン(JPMD) の展開準備も進めている。


5. ネットゼロとDeFiの融合へ

JPモルガンはすでに大規模なカーボン削減プロジェクトを支援しており、今回の動きは サステナブル金融とDeFiの融合 を示すもの。
将来的にはカーボン市場を株式市場のように透明で信頼性ある仕組みに進化させることを目指している。

ただし、市場が「本当に信頼できるもの」になるかは今後の実績次第である。


まとめ

  • JPモルガンが先陣を切り、カーボンクレジット市場をオンチェーン化
  • 透明性・効率性・信頼性を高め、国際的標準化を推進
  • DeFiとサステナブル金融の融合が現実味を帯びてきた

ウォール街の巨人がブロックチェーンを活用することで、環境金融市場は新たな成長局面を迎えている。


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