以下は「BlackRock shares 2026 shocking crypto outlook」
(Arjun Parashar / 2025年12月25日)の要点整理+日本語まとめです。
ブラックロックは、暗号資産を「投機対象」ではなく「金融インフラ」として位置づけた。
2026年に向けて、価格やブームではなく、決済・清算・流動性という“裏側の機能”が主戦場になり、特にステーブルコインが金融システムの配管(plumbing)として定着すると見ている。

ブラックロックが描く2026年の暗号資産像|価格より金融インフラ化が本命
ブラックロックの核心メッセージ
- 発信元:BlackRock(世界最大の資産運用会社)
- 視点の転換:
- ❌ 価格・投機・サイクル
- ✅ 機能・役割・統合
- デジタル資産は、**伝統金融(TradFi)と重なり合う“見えない基盤”**へ
「暗号資産は、静かに“お金の動き方”を作り替えている」
ステーブルコインは「もはや仮想通貨の話題」ではない
なぜステーブルコインなのか?
- 米ドル連動型は、
- 決済
- 清算
- 国境を越えた送金
に実用展開が進行
- 役割は「銀行を置き換える」ではなく、
ドルがより速く・安く・少ない仲介で動く“橋”になること
ブラックロックの評価
- ステーブルコイン=デジタル・ドルのレール
- 表に出ないが、金融の裏側を静かに再設計
規制が“インフラ化”を後押し
米国の政策転換
- GENIUS Act(ステーブルコイン法)
- ステーブルコインを投機資産ではなく、規制された決済手段として定義
- 準備金・監査・監督を明確化
- 発行体を銀行・認可ノンバンクに限定
➡ 回避策(workaround)から、制度中核へ
現実世界の証拠:Circleのメインストリーム化
- Circle(USDC発行体)
- 2025年:
- 米国で大型IPO
- 10億ドル超調達
- 数十億ドル規模の評価
ブラックロック的解釈
- ステーブルコイン企業が公開市場にアクセス
- 機関投資家の需要を獲得
- 👉 暗号資産インフラが“金融の本流”に入った合図
「暗号資産=配管工事」という比喩の意味
- 表に見える:
- 価格チャート
- 強気・弱気論
- 実際に価値を生む:
- 決済
- 清算
- 流動性移転
ブラックロックは、価格が上下する“商品”ではなく、使われ続ける“仕組み”に注目している。
まとめ(日本向け視点)
2026年、暗号資産で最も重要なのは「何倍になるか」ではない。
- ✔ どの仕組みが金融の裏側に組み込まれるか
- ✔ どのトークン/企業が規制と実需に耐えるか
- ✔ どこがTradFiと接続されるか
ブラックロックの見立てでは、
ステーブルコインは“次のインターネット・プロトコル”のように、気づかれないまま金融を支える存在になる。











