
Cregis・KuCoin Institutional・The BlockがドバイでWeb3連携を推進
― 機関向けWeb3の次章は「信頼・対話・実装力」へ
2025年12月、
エンタープライズ向けデジタル資産ソリューションを提供する Cregis は、
KuCoin Institutional と共同で
「Bridge the Night: Institutional Partner Soirée」をドバイのCE LA VIで開催した。
この招待制イベントには、
デジタル資産・決済・トレーディング分野の主要企業幹部が集結し、
Web3の実装と機関採用を前進させるための戦略的対話 が行われた。
ドバイが「機関向けWeb3の中核」になりつつある理由
本イベントは、
ドバイが急速に 機関投資家向け暗号資産・Web3のグローバル拠点 として
存在感を高めていることを強く印象づけた。
- 規制の明確化
- 国際金融ハブとしての立地
- 中東・APAC・欧州を結ぶ地理的優位性
こうした背景のもと、
今回のイベントは従来のカンファレンス形式ではなく、
実務者同士が深く対話できる「非ステージ型」の設計 が採用された。
「Bridge the Night」が目指したもの
このイベントの狙いは明確だった。
- 表面的なPRではなく、実質的な議論
- 名刺交換ではなく、戦略的関係構築
- 単発イベントではなく、継続的連携の起点
The Blockがモデレーターを務めた
エグゼクティブインタビューでは、
Cregis・KuCoin Institutionalをはじめとする
業界リーダー6名が登壇。
市場の現状分析、次の成長フェーズ、
決済・資産保管・コンプライアンスの重要性 が語られた。
Web3実装に不可欠な3つの要素
議論の中で強調されたのは、
機関向けWeb3において次の3点が不可欠だという点だ。
- 高度な資産保管・決済技術
- 実効性のあるコンプライアンス体制
- 信頼に基づくパートナーシップ
単なる技術革新ではなく、
「安心して使えるWeb3」 が次の成長条件であることが共有された。
Cregisが2025年に築いた信頼基盤
Cregisは2025年を通じて、
APAC・MENA地域を中心に積極的な展開を行ってきた。
主な取り組みは以下の通り。
- MPC(マルチパーティ計算)技術の導入
- 決済インフラの高度化
- Elliptic・Regtankとの提携によるAML強化
- AICPA SOC2 Type2 取得
- ISO IEC 27001:2022 認証取得
これらはすべて、
機関が安心してWeb3を導入できる環境づくり を目的としている。
KuCoin Institutionalが見据える「対話の価値」
KuCoin Institutionalの
グローバル事業開発責任者 Tika氏は、
こうした場の意義を次のように語っている。
- 業界リーダー同士の率直な意見交換
- 新たなアイデアや協業の芽
- 長期的な業界成長を支える関係構築
Web3の進化は、
単一企業ではなく、エコシステム全体で進めるもの
という認識が共有された。
2026年に向けた展望:エンタープライズWeb3の本格化
Cregisは2026年以降、
以下を軸にエンタープライズ向けWeb3支援を強化する方針だ。
- 厳格な業界基準に基づくインフラ提供
- グローバル企業向けの安全なWeb3導入支援
- 規制を前提とした持続可能な運用モデル
今回のドバイイベントは、
2025年の成果を総括すると同時に、
次のフェーズに向けた「起点」 となった。
まとめ:Web3の未来は「信頼できる実装」から始まる
- ドバイは機関向けWeb3の重要拠点として台頭
- CregisとKuCoin Institutionalは実装・対話・信頼を重視
- 技術だけでなく、コンプライアンスと関係構築が鍵
- 2026年はエンタープライズWeb3が本格化する年になる
「Bridge the Night」は、
Web3が投機や実験段階を超え、
実務・企業導入フェーズへ移行していること を象徴するイベントだった。











