
まとめ記事:休眠クジラが270億ドル相当のビットコインを売却、市場に急落圧力
巨額売却で市場に衝撃
8月25日、仮想通貨市場は大きな売り圧力に直面しました。5年間眠っていた「ビットコイン・クジラ」が約24,000BTC(約27億ドル相当)を売却したことが明らかになり、ビットコイン価格は一時3%下落しました。
このクジラは2019年にHTX取引所からの大規模出金と関連があるとされ、売却後はイーサリアム(ETH)へと資金を移し、40万ETH以上を保有。その一部をレバレッジ・ロングやステーキングに利用しました。
イーサリアムの動向
大量の買い支えもあり、ETHはついに5,000ドルに到達しましたが、直後に反落。新高値更新の試みは一時的に終わっています。
パウエルFRB議長の発言も影響
市場を揺さぶった要因はクジラの動きだけではありません。先週のジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演が「ややハト派的」と受け止められたことで、ETHは一時10%高、XRPも5%上昇しました。
しかし、講演内容は即時利下げを明言するものではなく、市場では「9月利下げ確定」への見方が修正されつつあります。
- CME FedWatch:利下げ確率 約87%
- Polymarket:利下げ確率 約81%(講演前は57%)
市場全体の影響
週明け月曜日には暗号資産全体の時価総額が800億ドル以上減少し、再び4兆ドルを割り込みました。また、わずか数日の間に7億1,500万ドル超のレバレッジポジションが清算されています。
✅ ポイント整理
- 長期休眠クジラが24,000BTCを売却(約27億ドル規模)
- 売却資金はETHにシフト → 一時5,000ドル到達も即反落
- パウエル議長の発言は「利下げ期待」を煽るも確定感なし
- 総時価総額は4兆ドル割れ、レバレッジ清算額は7億ドル超