2025年8月6日、オーストラリア・シドニーに本拠を置くIren Limited(ティッカー:IREN)が、7月のビットコイン生産量と採掘機稼働率において、米大手マイナーMARAを上回ったと公式に発表しました。これにより、Irenは現在、世界で最もハッシュレートの高いビットコインマイニング企業となっています。
以下は、記事「Crypto miner Iren surpasses MARA in both Bitcoin production and fleet utilization in July」の日本語まとめ記事です:

ビットコイン採掘企業Iren、2025年7月の生産量と稼働率でMARAを上回る──ハッシュレートでも業界トップに
■ 主なポイントまとめ
- Irenの7月のビットコイン生産量:728 BTC
→ MARAは703 BTCにとどまり、Irenが25 BTC差で上回る。 - フリート稼働率(マイニング装置の稼働率)
→ Irenは90%以上を稼働、MARAは約75%の稼働。 - Irenの平均ハッシュレート:45.4 EH/s(エクサハッシュ/秒)
→ MARAは43.94 EH/s。 - Irenの収益
→ 月間売上:8,600万ドル
→ ハードウェア利益:6,600万ドル
→ コンピュート事業(AIクラウド等):230万ドル - IRENの株価:$18.32(前日比 +11%)
→ MARAの株価:$15.91(+2%)
■ 業界全体の動向:ビットコインネットワークのハッシュレートが史上初の900 EH/s超え
- ビットコインネットワーク全体のハッシュレートが900 EH/sを初めて突破し、ネットワークの強化と競争の激化を示唆。
- 採掘の効率と設備の運用能力が、企業間の差別化ポイントに。
■ 他の主要マイナーの動き
- CleanSpark(CLSK)
→ 12,700 BTC以上の自社保有に到達。
→ 株式発行による資金調達を避け、BTC売却で運営資金を確保。 - Cipher Mining(CIFR)
→ 7月に214 BTCを採掘し、52 BTCを売却。
→ 総保有BTCは1,219 BTCに増加。 - MARAのビットコイン保有量:50,639 BTC(時価総額58億ドル以上)
→ 企業保有BTCランキングで第2位の座を維持。
📌 まとめ
Irenの急成長は、単なるビットコインマイニングにとどまらず、AIクラウドなどの高性能コンピューティング事業への進出が背景にあると考えられます。
一方、MARAは純粋なビットコインマイナーとしての道を堅持しており、企業戦略の多様化が今後の競争を左右する鍵となりそうです。
ビットコインネットワークのハッシュレートが過去最高を記録する中で、マイナー間の差別化と技術力がますます重要になる局面に入っています。