ビットコイン投資の代名詞的存在となっているマイケル・セイラー氏率いるStrategy社(旧MicroStrategy Inc.)が、ついにビットコインの発行済み全体の約3.05%を保有するに至った。
ビットコイン投資の代名詞的存在となっているマイケル・セイラー氏率いるStrategy社(旧MicroStrategy Inc.)が、ついにビットコインの発行済み全体の約3.05%を保有するに至った。2020年から続く積極的なBTC購入戦略の結果、同社は今や企業によるビットコイン保有額で世界最大級。この記事では、最新の購入内容、資金調達の方法、そしてその戦略的意図について詳しく解説します。
以下は、記事「Michael Saylor’s Strategy Owns 3% of Bitcoin in Circulation After Latest Purchase」の日本語まとめ記事です。

マイケル・セイラー氏のStrategy社、ビットコイン流通量の3%を保有へ:最新購入で約72億ドル分に到達
最新の購入内容と保有量の状況
- 期間:2025年7月20日までの7日間
- 購入量:6,220 BTC
- 購入額:約7億3,980万ドル
- 総保有量:607,770 BTC(約3.05%の発行済みビットコイン)
- 評価額:およそ720億ドル相当
この取引は米証券取引委員会(SEC)への報告を通じて明らかにされた。
資金調達の方法と戦略
Strategy社は、以下のような手法でビットコイン購入資金を調達してきた:
- 普通株・優先株の発行
- 債務(借入)
また、今回もさらなる購入に備えて「可変金利のシリーズA永久優先株5百万株」の発行を発表。このシリーズは、同社による第4の優先株発行となる。
ビットコイン投資の背景と狙い
Strategy社は2020年末からインフレヘッジとしてビットコインを本格的に積極購入し始め、以降は世界最大の上場企業によるBTC保有者としての地位を確立。
- 供給上限が2100万枚に固定されている点が、他の仮想通貨と異なり価値保存資産(デジタルゴールド)として評価されている。
- マイニング報酬が4年ごとに半減する「半減期(halving)」も供給の希少性を後押し。
ビットコインの最終発行は2140年を予定。
他企業との比較と市場への影響
- Strategy社:企業保有額最大(約72Bドル)
- BlackRockのIBIT ETF:保有資産約860億ドル
企業による長期保有戦略が広がり、他の企業も模倣している傾向がある。
株価・リターンの状況
- Strategy社の株価:ビットコイン購入開始以降、3,500%以上上昇
- ビットコイン本体:同期間で約1,100%上昇
- S&P500指数:同期間で約120%上昇
セイラー氏のビットコイン集中戦略が株式市場でも極めて高いリターンをもたらしている。
結論:企業の「ビットコイン戦略」は新たなフェーズへ
Strategy社のように、企業が仮想通貨を財務戦略の中核に据える時代が到来している。
供給制限と半減期による「希少価値モデル」に着目した長期投資スタンスが、今後の市場動向に与える影響はますます大きくなりそうだ。
参考:米Yahooファイナンス