
The Sandboxエコシステムに新Web3プラットフォーム「Corners」が参加
― インターネットコンテンツを“キュレーション×トークン化”する新しい試み
The Sandbox(サンドボックス)は、
新たなWeb3プラットフォーム 「Corners」 をエコシステムに迎え入れたことを発表した。
Cornersは現在、招待制ベータ版として公開されており、
インターネット上のコンテンツをキュレーションし、
その価値をトークンとして可視化・共有できる仕組みを提供する。
この取り組みは、
The Sandbox 3.0で掲げられていた「ゲームを超えた文化・コンテンツ分配基盤」への進化を
具体的に示す動きといえる。
Cornersとは何か?
Cornersは、
URL・会話・オンラインコンテンツをまとめた“コレクション”を
デジタル資産として扱えるWeb3プラットフォーム である。
ユーザーは以下のことができる。
- 特定テーマに基づいたコンテンツ集合を作成
- それを「Corner Coin」として発行
- 他のユーザーがコンテンツ追加・キュレーションに参加
- コミュニティ全体で価値を育てていく
つまり、
「コンテンツを集める行為そのもの」を価値化する仕組み だ。
「Corner Coin」という新しいデジタル資産の概念
Corner Coinは、
個人またはコミュニティが作成した
リンクや情報の集合体をベースにしたトランスファラブルなデジタル資産。
特徴は次の通り。
- 単一コンテンツではなく「キュレーションの集合」が対象
- 誰でも参加・拡張できる
- 価値はコミュニティ活動によって成長
- 売買・保有が可能
これはNFTともトークンとも異なる、
「集合知の価値」を表現する新しいWeb3モデル と言える。
The SandboxがCornersを歓迎する理由
The Sandbox CEOのロビー・ユン氏は、
Cornersについて次のようにコメントしている。
Cornersは、SANDトークンのユーティリティを拡張し、
The Sandboxをゲームの枠を超えたエコシステムへ進化させる好例だ。
重要なのは、
Cornersが ゲーム外のインターネット文化をThe Sandbox経済圏に接続する役割 を担っている点だ。
これにより、The Sandboxは:
- ゲーム
- メタバース
- コンテンツキュレーション
- コミュニティ形成
を横断する 文化分配プラットフォーム として拡張されていく。
SANDトークンとの深い統合
Cornersは、
SANDトークンをメインユーティリティトークンとして採用 している。
主な役割は以下。
- キュレーターへの報酬
- Corner Coin保有者へのインセンティブ
- プラットフォーム内アクティビティの基盤
また、Corners内の一部活動は
SANDトークンとして還元され、
トークンの分配と利用を促進する設計になっている。
Baseチェーン対応による意味
今回の発表で特に重要なのが、
SANDトークンがBaseチェーンに対応 する点だ。
- Base(CoinbaseのL2)上で流動性プールを提供
- Ethereum・Polygonに加え、より広いユーザー層へアクセス
- Web3コミュニティへの新たなオンランプ
これにより、
The SandboxおよびCornersは
より低コストで利用しやすい環境 を手に入れることになる。
Web3は「ゲーム外」へ拡張し始めている
Cornersの登場が示しているのは、
Web3がゲーム内経済だけでなく、
- コンテンツ収集
- 情報編集
- 文化のアーカイブ
- コミュニティ主導の価値形成
といった領域へ本格的に広がり始めた、という事実だ。
これは
「NFT=アート」
「Web3=投機」
という単純な図式からの脱却を意味する。
今後の展開
- Cornersは2026年初頭に一般公開予定
- 詳細な使い方ガイドを公開予定
- 現在は公式サイトでウェイトリスト受付中
The Sandbox 3.0構想の中で、
Cornersは “ゲーム外の文化レイヤー”を担う重要なピース になりそうだ。
まとめ
- Cornersは「インターネットコンテンツのキュレーション」を価値化するWeb3プラットフォーム
- The Sandboxはゲームを超えた文化分配エコシステムへ進化中
- SANDトークンはBase対応により利用範囲を拡大
- Web3は投機から「参加・編集・共有」へと重心を移している
Cornersは、
Web3が“何を所有するか”ではなく
“何を集め、どう育てるか”へ向かっていること を示す象徴的な事例と言える。











