トランプ・メディアが20億ドル分のビットコイン購入 ― 暗号資産財務戦略の推進

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トランプ・メディアが20億ドル分のビットコイン購入 ― 暗号資産財務戦略の推進

概要

トランプ前大統領が所有するソーシャルメディア企業「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ（TMTG）」は、ビットコインなどの暗号資産および関連証券へ約20億ドル（約3,200億円）を投じ、同社の新たな投資会社モデルへの転換を公表しました。この「ビットコイン財務計画」は、同社の金融的独立と将来的な成長戦略の中核となっています。

詳細

ビットコインの大量取得
- 2025年5月にTMTGは25億ドルを調達し、暗号資産を企業財務の基盤にすると発表1。
- 今回、そのうち約20億ドルをビットコインと関連証券の購入に充てたと明らかに。
- さらに3億ドルは「ビットコイン関連証券のオプション取得戦略」として確保。
目的とねらい
- 「金融機関からの差別リスクの軽減」、「金融的自由の確保」、「Truth Socialエコシステムでの独自トークンとのシナジー創出」が狙いと、CEOデヴィン・ヌネス氏が解説。
- 今後もビットコインの追加取得を継続するとしている。
マーケットへの影響
- 発表直後、株価は一時9%上昇し、終日4%高で推移。
- ただし、年初来で株価は42%下落中。
経営状況
- 2025年第1四半期の売上高は約82.1万ドル（前年比微増）、営業損失は3,950万ドル（前年同期9,830万ドル）と大幅縮小。

暗号資産財務戦略とは？

伝統的に企業は、預金・債券などの伝統資産で財務安定を図るところ、暗号資産（主にビットコイン）を長期保有する新潮流が拡大。
代表格はマイケル・セイラー氏率いる「ストラテジー」（旧マイクロストラテジー）。現在60.7万BTC（約720億ドル相当）保有し、自社株発行や社債発行を活用して積極的にビットコインを蓄積。
ビットコイン急騰により、ストラテジー株価は2020年以降3,500%以上上昇し、他社も追随。トランプ・メディアが顕著な新規追従企業となった。