以下は、 CoinMarketCap系「GameFi News」2本(2025/12/20 と 2025/12/6)をまとめて、市場→セクター指標→ニュース→実務的アクションの順で整理した日本語まとめです。

まとめ:GameFiは「価格は弱いが出来高は荒い」+最大リスクは「マルウェア/偽アプリ」
全体ムード(2週間の共通点)
- 市場は不安定で、GameFiトークンは概ね弱い(赤が多い)
- 一方で、週によっては特定銘柄だけ急騰(資金が“点”で回る)
- そして最重要:Web3ゲーム周りの詐欺・マルウェアが現実の損害を出している
2025/12/20回:More Crypto Market Pain / Beware of Web3 Gaming Malware(要点)
1) マクロ(BTCと規制)
- ビットコインは週内に$85K→$88.2Kへ戻すも、週間では -4%
- 米国ではCFTC関連(人事)で「規制明確化期待」ムードが出た一方、
Fidelityが“$65Kまで下落の可能性”を警告として言及され、警戒感も強い
2) GameFiセクター指標(この週)
- 時価総額:-15%($7.7B)
- 出来高:+116%($2.8B)
→ 「投げ/仕込み」両方が増えた可能性(参加者が荒れてる) - Fear & Greed Index:29→21(Fear深まり)
3) 事件:偽Telegramゲームでウォレットが抜かれる
- 偽のTelegramゲームが、シンガポールの起業家のポートフォリオを流出
- ウォレットアクセスとChromeの脆弱性(バグ)を悪用、AVが入ってても突破
- 教訓:
- ブラウザウォレットは常に攻撃対象
- シード/復元フレーズ露出は致命傷
- GameFi周りは“ノリで触る”のが一番危ない
4) その週の値動き(抜粋)
上昇: MetaArena(TIMI) +25% / Four(FORM) +19% / Portal +17% / Victoria(VR) +16% / Wilder World +9%
下落: Verasity(VRA) -33% / Devve -29% / XPLA -26% / NueralAI -24% / POLIS -22%
5) ナラティブ:GameFiがDeFiLlamaで急落
- narrative tracker上で 2位→12位へ(注目の中心から外れた描写)
- 代わりに予測市場が話題(資金の関心が移っている)
6) 個別ニュース:Roninの失速
- Roninのオンチェーン活動が**2025年に-70%**という説明
- Pixelsのブーム失速で、“ヒット作依存”が露呈(チェーン活動がゲームの人気に直結)
2025/12/6回:Sony Bank Doubles Down on Crypto Gaming(要点)
1) セクター指標(この週)
- 時価総額:-7%($9.2B)
- 出来高:-9%($5.54B)
- Fear & Greed Index:20→25(改善したがFear圏)
2) 目立った値動き(抜粋)
- Echelon Prime(PRIME) +70%(“セクター勝者が1つだけ走る”典型例)
- 下落例として TIMI -36%(エアドロ後の売り圧の可能性を示唆)
3) ニュース:Sony BankのUSDステーブルコイン構想
- Sony BankがUSDステーブルコイン準備(米国ライセンス申請、Bastionがバックエンド)
- ゲーム/アニメ/サブスクなど 自社エコシステム決済に繋ぐ狙い
→ これ、Web3ゲームにおいては「課金体験の摩擦を下げる(UX勝ち)」に直結しやすい
4) ニュース:AlphaTONが資金調達枠(棚上げ登録)でAI/HPCへ
- TelegramエコシステムのAIネットワーク(Cocoon AI network)文脈で、
AI・高性能計算・M&Aの資金を確保する動き - TONのゲーム/ボット/ミニアプリ経済圏を間接的に強化しうる、という見立て
5) ニュース:RealGo(BNB Chain)— AR×meme pet×P2E
- ARでの捕獲、PvP、報酬、現実探索を織り込んだモバイルゲームがローンチ
- 実アプリストア配信は、GameFiが“外のユーザー導線”を取りに行くサイン
ここからの実務的な結論(ユーザー側の「行動」に落とす)
A. GameFiで一番先にやるべきは「セキュリティ動線の固定」
- ブラウザ拡張ウォレット=常時狙われる前提
- Telegram “ゲーム”やミニアプリは特に偽装が簡単
- 具体的には:
- 資産保管はメインウォレットと分離(ゲーム用の“捨てウォレット”)
- シードは絶対に入力しない(入力要求=終了)
- 署名/承認は「何を許可してるか」を読めない場合はやらない
- 大きい額はハードウェア/別経路へ退避(基本)
B. 市場の読み方:GameFiは「指数」より「個別の分配力」で動く
- 全体が弱くても 一部だけ+70%みたいな週が普通に起きる
- つまり2026に向けては、プロジェクト側は
- 配布(distribution):Telegram/TON、モバイル、既存エコシステム
- 決済レール(ステーブルコイン等)
- 持続課金(経済設計)
が勝負になる
C. 追うべきトレンドの芯
- 予測市場に関心が移っている(資金の話題)
- GameFiは「投機」より、決済・UX・配布を押さえたものが残る











