
ウォール街の暗号資産戦略が、再び大きく動き始めている。
2025年後半、ゴールドマン・サックスはXRPやソラナ(SOL)関連ETFへ積極投資し、“アルトコインETF時代”を象徴する存在となっていた。
しかし2026年第1四半期、状況は急変。
最新のSEC提出書類(13F)によれば、ゴールドマンは
- XRP ETF
- SOL関連投資商品
から完全撤退。
その一方で、新たに資金を向け始めたのは、
「Hyperliquid」
というオンチェーン・デリバティブ基盤だった。
これは単なる銘柄変更ではない。
むしろ、
「ウォール街が“アルトコイン投機”から“暗号資産インフラ”へシフトし始めた」
可能性を示している。
🏦まとめ:ゴールドマン・サックスがXRP・SOLを売却──次に選んだのは「Hyperliquid」という新しいウォール街戦略【2026】
📉 XRP・SOL ETFから完全撤退
SEC提出資料によると、ゴールドマンは2026年Q1で、
- Bitwise XRP ETF
- Franklin Templeton XRP ETF
- Grayscale XRP商品
- 21Shares XRP関連商品
など、合計約1.54億ドル規模のXRP関連ETF保有を解消。
さらに、
- Grayscale Solana Trust
- Bitwise Solana Staking ETF
- Fidelity Solana Fund
などSOL系ポジションも消滅した。
これは2025年末時点とは真逆の動きだ。
当時ゴールドマンは、
「アルトコインETF最大級の機関投資家」
の一つだった。
🤔 なぜ撤退したのか?
背景には複数要因が考えられている。
① ETFブームの初動終了
2025年後半は、
- XRP ETF
- SOL ETF
- ステーキングETF
など“アルトシーズン期待”が強かった。
しかし2026年に入り、
- マクロ悪化
- 金利上昇
- ETF資金鈍化
- ボラティリティ急増
が発生。
ウォール街は、
「単純なアルト価格上昇狙い」
から距離を取り始めた可能性がある。
② “インフラ側”の方が利益構造が強い
今回の最大ポイントはここだ。
ゴールドマンが資金を移した先は、
Hyperliquid関連インフラ
だった。
つまり、
「トークン価格」
ではなく、
「取引基盤」
へベットし始めたのである。
これは過去インターネット時代で言えば、
- ドットコム株そのもの
ではなく - AWSやGoogleインフラ
へ資金が移った流れにも似ている。
🚀 Hyperliquidとは何か?
Hyperliquidは、
オンチェーン永久先物(Perpetual Futures)
の巨大取引基盤。
特徴は、
- 中央管理者なし
- オンチェーン執行
- 高速デリバティブ取引
- DeFiネイティブ
- 高流動性
を両立している点。
従来、
高速デリバティブ取引はCEX(中央集権取引所)優位だった。
しかしHyperliquidは、
「DEXなのにCEX並みの取引体験」
を目指し急成長している。
📊 Hyperliquidの成長が異常レベル
2025年、Hyperliquidは約2.9兆ドルの取引高を記録。
前年比400%以上成長し、
オンチェーンデリバティブ市場の約60%
を占めるまで拡大したという。
これは単なる新興プロジェクトではない。
既に、
「DeFi版NASDAQ」
のような存在感を持ち始めている。
🏦 ゴールドマンが購入した「PURR」
報道によれば、ゴールドマンは
- Hyperliquid Strategies Inc.(PURR)
株を約65万株取得。
評価額は約330万ドル。
興味深いのはタイミングだ。
これは、
- 5月12日:21Shares Hyperliquid ETF開始
- 5月15日:Bitwise BHYP ETF上場
直後に行われている。
つまり、
「ウォール街がHyperliquidを新テーマとして見始めた」
可能性がある。
🌐 ウォール街は“アルト”ではなく“金融構造”へ向かう?
今回の流れで重要なのは、
ゴールドマンが単純にXRPやSOLを否定したわけではない点だ。
むしろ現在のウォール街は、
「どのコインが上がるか」
より、
「次世代金融インフラがどこになるか」
へ関心を移している可能性がある。
特に2026年は、
- RWA(現実資産トークン化)
- DeFi証券市場
- オンチェーン先物
- 24時間株取引
- AI自動流動性
など、
“金融そのものの再構築”
が進み始めている。
⚠️ ただしHyperliquidにもリスクはある
もちろん熱狂だけではない。
Hyperliquid型インフラには、
- 規制問題
- ハッキング
- 清算連鎖
- 流動性危機
- DeFiシステム障害
など巨大リスクも存在する。
特にオンチェーン先物は、
「高レバレッジ+24時間市場」
になりやすく、暴落時の連鎖速度が極めて速い。
つまり、
“次世代金融”
である一方、
“次世代金融危機”
の震源地になる可能性もある。
🧠 2026年の本当のテーマは「インフラ」
今回のニュースが示しているのは、
2026年暗号資産市場の主役が、
- ミーム
- 単純アルト
- 短期投機
から、
「金融インフラ」
へ移り始めている可能性だ。
ETF戦争の次に来るのは、
- トークン化証券
- オンチェーンデリバティブ
- AI流動性市場
- DeFi版ウォール街
なのかもしれない。
🔍 今後の注目ポイント
今後市場が注目するのは、
- Hyperliquid ETF資金流入
- SECのDeFi規制
- ゴールドマン追加投資
- BlackRock動向
- オンチェーン先物市場拡大
- HYPEトークン推移
だ。
もしHyperliquid系インフラが本格普及すれば、
「暗号資産市場」
ではなく、
「金融市場そのもの」
がオンチェーン化していく可能性もある。
ウォール街は今、
“コイン”ではなく、
“新しい市場構造”
へ賭け始めているのかもしれない。









