まとめ:2月5日の暗号資産クラッシュは「暗号固有」ではなく、TradFiのデレバレッジが原因
Bitwiseのアドバイザー Jeff Park は、
2月5日の急落は暗号資産特有の恐怖や材料ではなく、マルチアセット運用の強制的な縮小(デレバレッジ)が引き金だったと説明しています。
何が起きたのか(結論)
- 原因はTradFi側:マルチアセット・ファンドの一斉デグロッシング
- CMEベーシストレードの巻き戻しが急落を加速
- ショート・ガンマと仕組み商品ヘッジが下げを増幅
- ETFへの資金流入は止まっていなかった
① デレバレッジの連鎖
- 2月5日の売りは暗号ネイティブの投げではない
- マルチ戦略ファンド(いわゆるpod shop)がリスク管理で無差別に縮小
- Goldman Sachs のPBによると、2月4日はマルチ戦略にとって極めて稀な悪日(z=3.5)
② CMEベーシストレードが主因
- Chicago Mercantile Exchange(CME)の近月ベーシスが
3.3% → 9%へ急変(ETF開始以来でも最大級) - Millennium や Citadel のような多戦略ファンドは、
現物を売って先物を買う形でベーシスを解消=下押し圧力
③ ETFと相関の“違和感”
- iShares Bitcoin Trust(IBIT)は出来高100億ドルと過去最高水準
- BTCは-13.2%下落でも、IBITは純流入2.3億ドル(新規600万口)
- 直近、IBITは金ではなくソフトウェア株と高い相関
→ 震源地は株式(ソフトウェア)売りで、暗号固有ではない
④ 仕組み商品とオプションが下げを増幅
- ノックイン型の仕組み商品が価格接近で売りを誘発
- 11月発行分の障壁:$43,600
- 12月発行分(-10%時)の障壁:$38,000–$39,000
- 事前のプット買い偏重でディーラーはショート・ガンマ
- オプションが安く売られすぎ、想定超の変動でヘッジ売りが連鎖
⑤ 反発局面の特徴(2月6日)
- CMEの建玉が回復(ベーシスも部分回復)
- 一方、Binanceの建玉は急減
- TradFi主導の巻き戻しが一巡し、下押しが緩和
最終整理(Jeff Parkの見立て)
触媒はTradFiのリスクオフ。
それが価格をショート・ガンマが効く水準まで押し下げ、
非方向性のヘッジ売りが下落を増幅した。
一言で要約
2月5日の暴落は「暗号の問題」ではない。
マルチアセットの縮小が、CMEベーシスとオプションで増幅した。











