量子コンピューターが暗号資産の署名を破る日は来るのか。この数日で、関連する動きが2つ報じられました。
ただし、現時点で実用的な攻撃が可能な機械は存在しないとされており、慌てる必要はない一方、備えの議論が具体的になってきた段階です。過去の関連記事もご参照ください:トランプ政権が量子コンピューター開発に2.15億ドル。
Googleの量子チップWillow、「魔法状態」の誤りを約40分の1に
CoinDeskによると、Googleの研究チームは科学誌Scienceで、量子計算に必要な資源「魔法状態」の誤りをWillowで約40分の1に減らしたと発表しました。粗い状態を作って検査し、不良を捨てる手法で、忠実度は約99.99%ですが、検査を通るのは約8%にとどまります。
記事は、これで攻撃が40倍安くなるわけではないと注意しています。Googleが3月に出した、50万個未満の物理量子ビットで暗号を破れるという見積もりは、すでに効率的な魔法状態の生成を前提にしていたためです。公開鍵が露出した古い初期のコインほど、リスクが相対的に高いという点が論点になっています。
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業界9団体が「Quantum Alliance」を設立
Decryptによると、ハードウェアウォレットやセキュリティ監査などの9団体が、IETFを手本にした標準化団体「Quantum Alliance」を立ち上げました。「量子耐性がある」の定義づけや、検証の共通手法、各ネットワークが新しい暗号方式に移行する際の互換ルールを整えるのが狙いです。
同団体の集計では、約604万BTC(供給量の約30%)が、公開鍵の露出により量子攻撃に弱い状態にあるとされています。数字は集計方法で変わり、別の報道では640万BTCという数字も出ている点には留意が必要です。
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