米ナスダック上場のビットコインマイニング企業Hut 8が、保有していたビットコイン3,102BTCを売却し、その資金で総額2億5,000万ドル規模の自社株買いを行ったことが分かりました。米メディア24/7 Wall St.が2026年11月4日に報じたもので、同社の第3四半期決算とあわせて開示されました。
売却と自社株買いの数字
報道によると、買い戻した株式は合計3,338,479株です。このうち第3四半期中に7,470万ドル分、四半期が終わった後に1億7,530万ドル分を買い戻しました。売却したビットコインの平均価格や、売却先(取引所か相対取引か)は公表されていません。
また同社の取締役会は11月2日、自社株買いの枠を7億5,000万ドル追加し、上限を合計10億ドル(期限なし)に引き上げました。決算説明会では、11月1日時点で担保に入っていないビットコインを約1,361BTC保有していると説明していますが、これを今後も持ち続けるとは約束していないとのことです。
なぜ注目されるのか
マイニング企業は、採掘したビットコインを売らずに保有し続けることが多く、その保有量が企業価値の一部と見られてきました。今回Hut 8は、現金を温存するためにビットコインを使って自社株を買う方法を選んでいます。記事では、同じく米国のマイニング企業Riot Platformsも、保有量を6月時点の11,380BTCから9月末には2,418BTCまで減らし、AI向けデータセンターの拡大に充てたと紹介されています。
一方で、決算発表後のHut 8の株価は16.4%下落して53ドルとなり、売上高も7,110万ドルと市場予想の7,700万ドルを下回りました。マイニング企業の事業の軸足が、ビットコインの採掘・保有からAIデータセンターへと移りつつあることも、今回の動きの背景として報じられています。
初心者にとっての意味
「企業がビットコインを売った」というニュースは、市場への売り圧力として話題になりやすいものです。ただ、今回の売却は一社の資金の使い道の判断であり、それだけでビットコインの価値を評価できるものではありません。ビットコインとは?という基本を押さえつつ、大口の保有者がどのような理由で売買しているのかを見ていくと、ニュースの意味を落ち着いて読み取りやすくなります。
※この記事は情報の紹介であり、投資の助言ではありません。価格は変動します。




