これはニュージーランドの上場企業の話です。ニュージーランドのメディアRNZが11月2日に伝えた内容を紹介します。日本の企業や制度に直接関わる話ではありません。
何が起きたか
RNZによると、ニュージーランドの証券取引所(NZX)に上場している、AIを使った配送・物流の企業Locate Technologiesが、保有していたビットコインを売却しました。売却は10月30日(金)に完了しています。同社の取締役会は保有分をすべて現金化し、得た資金は約171万8,200NZドルとされています。
売却の理由
創業者でCEOのSteve Orenstein氏は、市場向けの声明で、取締役会はビットコインに長期的な価値があると考えているものの、暗号資産全体のリスクが高まったと判断したと説明しました。懸念の中心は、AIの急速な進歩と、ビットコインが「量子コンピューターに耐えられる仕組み」へどう移行するのかが不透明な点だと述べています。
背景にある市場の動き
RNZは、この売却を、取引所Binanceでの暗号資産流出と、それに続くビットコイン売りの流れと結びつけて伝えています。Binanceは顧客の損失を少なくとも63.4億ドル補填すると表明しました。Binanceはロイターに対し、攻撃は「ノートパソコンの侵害と不正ソフトを使った複雑なもの」だったと話しています。
一方、ニュージーランドの暗号資産専門家Nicolas Turnbull氏は、事件が伝わった際のビットコインの下落は約5%にとどまり、Binanceの顧客による引き出しが36.4億ドルあったと述べました。また、個人の長期投資家の多くは今回の攻撃で動揺しないだろうとの見方を示しています。
初心者の方へ
企業がビットコインを持つ理由も、手放す理由もさまざまです。今回は価格の上げ下げではなく、「将来の技術リスクをどう見るか」が理由として挙げられた点が特徴です。ただし、この記事で確認できたのは同社の発表とRNZの報道の範囲です。ビットコインの基本はビットコインとは?もご覧ください。
※この記事は情報の紹介であり、投資の助言ではありません。価格は変動します。
出典: RNZ「NZX-listed Locate Technologies sells Bitcoin assets」









